TRY2000|建築事例レポート TRY2000|期待を超える、ベーシック&ハイクオリティ。

「建物と土地の購入金額を2,000万円の予算で収めることは可能だろうか」。
『TRY2,000』は、そんなお客様からのリクエストにお応えするために企画された建物プラン。
2013年のデビュー以来多くの方に支持され、新たな森の暮らしを育んでいる。
今回の実例レポートでは、『TRY2,000・ガレージタイプ』に
オーナーの意向を反映させたT山荘をクローズアップ。
高原別荘らしい大きな三角屋根のプロポーションに、
開放的な吹抜空間と機能を凝縮したベーシックプランの魅力に触れていただきたい。

『TRY2,000/ガレージタイプ』をベースとするT山荘の外観とリビングルーム

 別荘購入を検討した当初、建売別荘か新築に近いクオリティの 中古別荘の物件選びからスタートしたというTさん。蓼科高原を はじめ八ヶ岳西山麓に点在する別荘地を半年ほどかけて回り、 条件に合いそうな物件をいくつも見学してみたが、気に入った 別荘はなかったという。

 築年数が浅くてクオリティの高い中古別荘はあったが、間取りやデザイン面で納得できず、自分のライフスタイルに合わせるとなると、やはり新築しかないと思い始めた時、[蓼科高原チェルトの森]で『TRY2,000』という新築&土地のセットプランに出会った。購入総額2,000万円という金額は、まさにTさんが想定していた予算で、広々と開放的なリビングルームを中心とした間取りもTさんのライフスタイルにぴったりだった。

『TRY2,000/ガレージタイプ』の建物完成予想イラストと平面図

 Tさんが別荘購入を検討していた2014年当時、『TRY2,000』の建物プランは、“片流れタイプ”“陽光タイプ”“ガレージタイプ”“平屋タイプ”がラインナップされており、ドライブが趣味のTさんは、愛車を屋根の下に停められる“ガレージタイプ”に惹かれた。

 [チェルトの森別荘地営業センター]のスタッフに、“ガレージタイプ”に適した土地をいくつか提案してもらい、道路から建物までのアプローチが容易な土地を選び、『TRY2,000』の企画施工業者である地元工務店・有信建設と具体的な打ち合わせを進めることにした。もちろん建物と土地の組み合わせは、購入総額2,000万円以内に収まるものだ。

きめ細やかな要望に応えるセミオーダーメイド

 Tさんは、『TRY2,000』の建築プランについても建売や大手住宅メーカーの規格住宅のように設備仕様の選択肢が狭く融通が利かないと予想していたそうだが、『TRY2,000』はアレンジの自由度が高いセミオーダーメイド感覚の新築別荘。有信建設の担当者・松野さんから、「土地に合わせて推奨プランをベースとする図面を引いていくので、内外装の素材や間取りの見直しなど、ご要望に合わせてアレンジできます。これまでの施工実績のなかには、原型をとどめていないほど手を加えたものもありますよ」と聞き、自分仕様の『TRY2,000』を建ててみたいと一気に心が動いたそうだ。

 有信建設の松野さんは、長年にわたり蓼科高原で別荘建築を手掛けており、[チェルトの森]別荘地内での施工実績も豊富。蓄積されたノウハウを活かし、Tさんの意向を設計図面に余すことなく反映してくれたので、頭の中で描いていたイメージが形になっていくプロセスは感動的。現地まで出向く打ち合わせも、面倒などころかむしろ楽しかったという。

大きな三角屋根の下にガレージを設けたT山荘

 “ガレージタイプ”の外観デザインが気に入っていたTさんは、全体のプロポーションに手を加えることなく、2階建てだった間取りを大きな吹抜空間のある平屋にアレンジ。部屋数は、ご夫婦二人と愛犬が過ごすのにちょうどいい2LDK。リビングダイニングの東サイドに洋室を、西サイドに和室を設けることにした。

 また推奨プランの室内の壁はクロス貼りだったが、天然木の温もりを求めて杉の無垢材を採用。床材には、犬が滑りにくいフローリングを用いている。

 別荘の第一印象を決める外壁のカラーは、工務店が別荘地内で手掛けた建築事例を見て回り、森に溶け込む渋いダークブラウンを選んだ。「森の中に建った別荘を色見本だけでイメージするのは難しいので、建物を実際に見ながら色を選べたのは良かったですね」とTさん。

頭上に開放的な吹抜空間が広がるリビングダイニング

機能的にまとめられた対面カウンターキッチン

障子越しの光がやさしい落ち着いた和室

ご主人の趣味室として利用している洋室

冬を楽しむ断熱性能、自由設計に匹敵する満足感

 『TRY2,000』の推奨プランは、ローコストプランでありながら標高1,000mオーバーの高冷地に対応する断熱性能を備えた4シーズン仕様。Low-Eペアガラスの断熱サッシをはじめ、床・壁・天井に次世代省エネルギー基準の断熱材を採用している。冬の別荘利用を予定していたTさんにとって、申し分のない断熱性能を満たしていた。

 そこでTさんは、冬をさらに楽しむアイテムとして薪ストーブを追加。煙突形状にもこだわり、サンタクロースが入ってこられるようなチムニータイプの四角い煙突を採用している。
 この薪ストーブやキッチンの収納棚などのオプションを基本プランに追加したが、細部の仕様を入念に吟味したことで、最終的には2,000万円の予算内に納まった。

山荘の裏に自作した薪小屋

炎を眺める楽しさはもちろん、暖房効率も高い薪ストーブ

外気の侵入を防ぐ高断熱の窓と壁

 そして完成した『TRY2,000・ガレージタイプ』は、Tさんの理想どおりの仕上がりで、蓼科へ通えば通うほど楽しさが増し、完成当初「月に1回使えればいいかも」と思っていたのが、ほぼ毎週末蓼科に来ているとのこと。

 吹抜空間の開放感、天然木の温もりに包まれてくつろいでいるだけでも心地良く、春夏秋冬、朝昼晩、刻々と変化する森の風景を眺めていると心の底からリラックスできるそうだ。

 またご主人は自宅ではまったくやらなかった庭仕事も好んでやり始め、屋根に上る脚立を用意し自分で落葉払いをやるほどのアクティブシニアに変身。2トンの丸太を買ってきて、自らチェーンソーで切り長さを揃え、斧を振り落す薪割りを淡々とこなし、仕上がった薪を収納する薪小屋まで自作したという。こうしたDIY作業も、蓼科に来てからやり始めたというから驚きだ。「暮らすための労働が、蓼科では楽しくできるから不思議ですよね」と笑う。

吹抜のリビングでくつろぐTさんご夫妻

玄関と一体化した便利なガレージ

 趣味のドライブも、飛驒高山や富山方面、木曽や美濃方面、別所温泉や北信方面へ、蓼科を拠点に日帰りできるので楽しさが倍増しているとのこと。ガレージからサッと車を出せる機動性も大いに貢献しているのかもしれない。

 “ベーシックでありながらハイクオリティ”という目標を掲げ、企画された『TRY2,000』。今回、ガレージタイプを基に独自のアレンジを加えたT山荘を訪ね、その目標を充分満たしていることを実感。満足度の高い新築別荘が、新たな人生の歓びを広げている。

取材・文・写真/山内泉