冷泉満喫!奥蓼科温泉郷で涼み浴。

2019/08/28/ 10:04:49
カテゴリー:立ち寄りスポット

蓼科高原には、戦国時代に武田信玄が傷兵を湯治させた逸話が残る奥蓼科温泉や、江戸時代に諏訪藩御用達だった横谷温泉など歴史のある温泉が点在しており、硫黄泉や鉄炭酸泉、弱アルカリ性の炭酸水素塩泉など泉質も様々。源泉は20℃〜25℃の冷泉が多く、温泉宿には、源泉そのままの冷たい湯と加熱した湯の2つが用意されている。

夏は源泉そのままの冷泉が気持ちよく、日帰り入浴が可能な奥蓼科温泉郷の温泉宿へ出掛ける機会が多い。奥蓼科温泉郷は、数年前にCMロケ地になったことで一躍注目された「御射鹿池」の先にあり、一番手前にあるのが創業130年の歴史を誇る「明治温泉」。明治温泉の名称は「明らかに治る湯」という事から名づけられたという。

自然湧出する源泉の温度は約25℃。まずは加熱された内湯に浸かり身体が温まってきた頃合いで、源泉かけ流しの冷泉打たせ湯へ。火照った身体の熱がス〜と抜けていく感覚は実に爽快だ。

明治温泉の泉質は鉄炭酸泉で加熱すると鉄分が変色するため無濾過のお湯は黄土色をしている。
浴場の窓を開けると半露天的な開放感が味わえ、眼下に渋川渓谷のおしどり隠しの滝を望むことができる。冷泉の爽快感もさることながら、渓谷をわたる風も涼やかで気持ちいい。

そして明治温泉からさらに奥へ道を上って行った先にあるのが武田信玄ゆかりの隠し湯といわれる渋辰野館。泉質は硫黄泉(単純酸性泉)で、源泉の温度は約26℃。明治温泉と同じく冷泉と加熱したお湯の湯船があり、交互に入るスタイルだ。

秘湯ムード漂う天然木の浴室、白樺の森に包まれた清々しい露天風呂、青みがかった乳白色の湯は、渋辰野館ならではのもので、他の温泉地ではなかなか味わえないもの。

爽快感はもちろん、お湯と冷泉に交互に入ることにより新陳代謝が高まり、健康増進効果があると言われる冷温浴。残暑がまだまだ続くこの季節、おすすめです。

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