爽・秋・賦

2011/09/15/ 11:22:34
カテゴリー:四季の彩り・ビュースポット

ここ数日、日中は真夏を思わせるほど陽射しが強い。

しかし、別荘地近隣を走る、エコーライン沿いでは
黄金色に変わりつつある稲穂が太陽の光を受け、
眩く輝いている。

朝晩の気温も下がっており、
秋の気配が少しづつ感じとれる。

蓼科山の見守る田園風景を前に車を停めた。



晴天の空の下、光り輝く稲穂。エコーライン沿いの田園風景。

あぜ道を歩くと、「わしゃわしゃ」となにかが飛び跳ねる。
そう、最近は少なくなったとも言われている、『いなご』だ。

この『いなご』、この辺りでは、甘露煮にして食べられている。
昔からの貴重なタンパク源であったのだが、
姿煮なので、口に入れるのは抵抗がある方が多いのでは?

私は地元出身であるため、昔、祖母が家で
煮込んでいた後ろ姿を思い出す。

記憶の中の味に思いを馳せ、蓼科自由農園(原店)へ向かった。


蓼科自由農園(原村店)新鮮な野菜や果物、土産品等を販売している。

これこれ!これですよ!この茶色い煮物!

やや辛口の冷酒で一杯といきたい。

発見!やはりありました。『いなごの甘露煮』!
甘くて、香ばしく、カルシウムもたっぷり!?
(とは、祖母の言葉だったか。)
小さい頃はご飯のオカズとして食べていたっけ。

大人になった今は、これを肴に冷酒で一杯なんてどうだろう?

お米(稲)を主食?として育ったイナゴと、
お米から生まれた純米酒・・・。
合わないわけがないだろう!!

中秋の名月は過ぎてしまったが、

爽秋の風を感じながら。
明るく大きな月を見ながら。
五穀豊穣を思いながら。
 

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